過去帳アプリは無料で使える?フリーソフトで足りるか5つの確認点
過去帳アプリは無料で使えるのか、フリーソフトで足りるのか。無料でできること・できないことを整理しました。寺院で長く使う前に確認したい檀家名簿との連携、引き継ぎ、バックアップなど5つの観点を住職が解説します。
「過去帳をアプリで管理したい。できれば無料で」
そう考えて検索された方に向けて、最初に率直なところをお伝えします。過去帳の記録そのものは、無料の道具でも始められます。ただし寺院で長く使う場合、無料の範囲では越えられない壁がいくつかあります。
この記事では、その壁がどこにあるのかを整理します。
無料の過去帳アプリでも「記録するだけ」ならできる
スマートフォンのメモアプリや表計算ソフトを使えば、故人のお名前、法名、命日を記録できます。費用はかかりません。紙の過去帳を撮影して保存するだけでも、傷みへの備えにはなります。
まず何かを始めたい段階であれば、この方法で十分です。
無料の過去帳アプリで壁になる5つのこと
問題が出てくるのは、記録した情報を「使い始めたとき」です。
1. 檀家名簿と切り離され、二重入力が発生する
過去帳をアプリに入れても、住所や連絡先は別のファイルに残ります。当主が代わったとき、両方を直さなければなりません。片方の更新を忘れると、法要のご案内を出すたびに食い違いが起きます。
2. 年回忌を数える手間は変わらない
来年どなたの何回忌にあたるのかは、結局そのつど数えることになります。記録がデジタルになっても、暦を追う作業は手元に残ったままです。
3. 引き継ぐときに渡せない
個人のスマートフォンや自宅のパソコンに入れた情報は、次の代へそのまま渡せません。どこに何が入っているのかを知っているのが一人だけ、という状態は、代替わりの大きな負担になります。
4. 機器が壊れると失われる
無料の道具の多くは、自動的な保管を前提にしていません。パソコンの故障や機種変更で、記録がまとめて消えることがあります。過去帳は失うと復元できない記録です。
5. お寺ごとの項目を持てない
宗派や地域によって、記録したい内容は違います。既製のアプリでは、必要な欄が足りなかったり、逆に使わない欄が並んだりします。
過去帳アプリを選ぶ前に確認したいこと
過去帳をデジタル化する道具を選ぶときは、次の点を先に確かめておくと後悔が減ります。
- 檀家名簿と過去帳がつながっているか
- 自動で保管され、機器が壊れても残るか
- お寺独自の項目を追加できるか
- 出先のスマートフォンから見られるか
- 紙や表計算ソフトからの移行を手伝ってもらえるか
無料かどうかより、この5つを満たすかどうかで判断されることをおすすめします。過去帳は何十年も使い続ける記録だからです。
てらっとの場合
私たちが提供している「てらっと」は、上の5つを満たす形で作りました。過去帳と檀家名簿が同じ場所にあり、年回忌は自動で計算されます。お寺独自の項目も追加できます。
料金は月額3,000円(税込)からで、無料ではありません。ただし導入のご相談と、紙や表計算ソフトからの移行のご相談は無料です。今の管理方法をお聞きしたうえで、そもそも移行すべきかどうかからお話しします。
紙からクラウドへ移したときに何が変わったのかは、寺院の過去帳、まだ紙?クラウド管理で変わる3つのことで住職自身の経験としてまとめています。あわせてご覧ください。
お寺の事務を、もっと軽やかに。
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