コラム

寺院管理ソフトのおすすめは?住職が選ぶ前に確認した6つのこと

寺院管理ソフトのおすすめを比較検討している住職へ。買い切りとクラウドの違い、Macやタブレットで動くか、代替わりの引き継ぎ、過去帳と檀家名簿の連携、無料の範囲と費用まで、選ぶ前に確認したい6つの観点を住職自身が整理しました。

「寺院管理ソフト」「檀家管理システム」で検索すると、いくつかの製品が並びます。ただ、機能の一覧を見比べても、お寺で実際に使ったときにどう違うのかは分かりにくいものです。

私自身、寺務をデジタルへ移すとき、同じところで迷いました。この記事では、どれが良いという話ではなく、選ぶ前に確認しておくと後悔が減る6つの観点を整理します。

1. 寺院管理ソフトは買い切りかクラウドか

寺院向けのソフトは、大きく2つに分かれます。

ひとつは、パソコンにインストールして使う買い切り型。初期費用を払えば月々の支払いはありません。もうひとつは、インターネット経由で使うクラウド型。月額の支払いが続く代わりに、更新や保管が提供側で行われます。

判断の分かれ目は、そのパソコンが壊れたときに何が起きるかです。買い切り型はデータがその機械の中にあるため、故障や買い替えのたびに移行作業が必要になります。ご自身でバックアップを取り続ける前提があるかどうかで選んでください。

2. お使いの機械(Mac・タブレット)で動くか

見落としやすいのがここです。買い切り型の寺院管理ソフトは Windows 向けが多く、Mac では動かないことがあります。導入を決めてから気づくと選び直しになります。

クラウド型であれば、ブラウザが動く機械なら種類を問いません。あわせて、お参り先で使うことを考えるなら、スマートフォンやタブレットの画面で操作できるかも確認しておくとよいでしょう。寺務はお寺の中だけで発生するものではありません。

3. 代替わりのときに引き継げるか

寺院の道具選びで、いちばん効いてくるのがこの点だと考えています。

住職一人のパソコンに入っていて、操作方法もその人しか知らない。この状態は、代替わりや急な入院のときにそのまま止まります。紙の台帳のほうがまだ引き継げた、ということも起こり得ます。

  • 複数の人が別々の機械から使えるか
  • 誰がどこまで見られるかを分けられるか
  • データを取り出して渡せるか

このあたりを確認しておけば、次の代へ渡せる形になります。

4. 過去帳と檀家名簿がつながっているか

過去帳の管理と、住所録・檀家名簿の管理が別々になっている道具は少なくありません。

分かれていると、当主が代わったときに両方を直すことになります。片方を直し忘れると、法要のご案内を出すたびに食い違いが出ます。同じご家庭の情報が一か所にまとまっているかを確認してください。

年回忌が自動で計算されるかどうかも、ここに関わります。名簿と過去帳がつながっていれば、「来年どなたの何回忌か」は数えなくても出てきます。

5. お寺ごとの事情を入れられるか

宗派や地域によって、記録したい内容は違います。既製の項目だけでは足りないことも、逆に使わない欄が並ぶこともあります。

お寺独自の項目を追加できるか、既存の紙や表計算ソフトからの移行を手伝ってもらえるかを、契約前に聞いておくと安心です。移行作業はご自身でやると想像以上に時間がかかります。

6. 費用に何が含まれるか

月額や初期費用の金額だけでなく、次の点を確認してください。

  • 移行やデータ登録の支援に別料金がかかるか
  • 使う人数が増えたときに費用が変わるか
  • 使うのをやめたときにデータを持ち出せるか

最後の項目は特に大切です。持ち出せないと、そのまま使い続けるしかなくなります。

寺院管理ソフト選びのまとめ

寺院管理ソフトを比較するときは、機能の多さではなく、「壊れたとき」「代が替わったとき」「やめたとき」に何が起きるかで見比べることをおすすめします。お寺の記録は何十年も使い続けるものだからです。

私たちが提供している「てらっと」は、この6点を踏まえて作ったクラウド型のサービスです。過去帳と檀家名簿が同じ場所にあり、年回忌は自動で計算されます。ブラウザがあれば Mac でもタブレットでも使えます。料金は月額3,000円(税込)からで、導入のご相談と、紙や表計算ソフトからの移行のご相談は無料です。

無料のアプリで始める場合に何が壁になるのかは、過去帳アプリは無料で使える?お寺で選ぶときの5つの確認点で整理しています。あわせてご覧ください。

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